■症状
このThinkPad R30は、ThinkPadの中ではエントリーモデルに位置し、価格と性能のバランスがとれたRシリーズ最初のモデルです。
Celeron800MHzと,今となっては性能的に見劣りしますが、用途を選べば今でも十分に通用するスペックです。
さて、このR30の不具合は電源スイッチを入れると電源ランプは点くものの暫くすると電源が落ちるというものです。 ThinkPadは電源を入れると、まず最初に「IBM ThinkPad」のロゴが現れますが、画面には全く変化が無く(要するに真っ暗)そのまま電源が落ちます。
電源を入れた際の動画 r30_000.wmv (916k)
■トラブルシューティング
ハードディスクはジャンク品の常で搭載されておらず、マウンタとネジが有るだけでした。 しかしながらハードディスクの有無は、今回の症状とは無関係でしょう。通常は無くてもIBMロゴは出るしBIOSの設定画面へもいけます。 一応ハードディスクを取り付けてみますが、変わりません。あまり関係ないと思いましたが、バッテリーを外した状態でACのみの場合で試しましたがこれまた変化無しです。 ACアダプタは手持ちの正常動作品なので、本体に不具合があるようです。
■メモリが怪しい?
R30には底部にメモリの2つスロットがあります。マザーボードにはメモリが直づけされておらず、スロットに搭載されるメモリの容量が全体のメモリとなります。 ジャンク品にはハードディスクやメモリが抜いて販売されるものも多く、マザーボードに直づけされているモデルでは、増設スロットのメモリが抜かれても起動しますが、R30の場合、スロットのメモリをすべて抜かれるとマザーボードが正常でも起動できなくなります。
こんなこともあるので もしや、メモリ無しの状態では??と、底部のメモリスロット蓋を開けメモリの有無を確認、メモリが一枚差してありました。

メモリはあるのに何故起動しないのでしょうか。やはりマザーボードそのものに不具合があるのでしょうか? 答えはR30の製品仕様にありました。 パソコンに詳しい人はお分かりになったと思いますが、メモリのクロック周波数が違っていたのでした。
■メモリを交換後、IBMロゴ現れる
このR30に差されていたのは、IBM純正品のシールが貼ってあるもののクロック周波数が100MHz(PC100)のメモリでした。
R30の製品仕様ではクロック周波数133MHz(PC133)のメモリを使用するようになっています。どうして違うメモリが刺さっていたのかは不明ですが、そこがジャンク品の面白いところでもあります。 おそらく販売時の動作確認の際、間違えたメモリを差され、動作不良ということでジャンク品になったのではないでしょうか。 メモリにIBMロゴシールがあるし、PC100とPC133はソケット形状も一緒なので間違いに気が付きにくいですね。 あらためてPC133のメモリを差して、電源を入れると見慣れた「IBM」ロゴが現れました。 試しにwindows2000をインストール、ざっと見たところ不具合もなく、普通に使えるようです。

実をいうとこのレポートはR30で書いています、本機は液晶もドット抜け一つ無く発色も十分です。とてもこれが数千円で買ったものとは誰も信じてくれないでしょうね。